11月10日(月)
夫が4日間の出張へ出かけた。起きたときにはもうおらず、届いていたLINEには「なんとなく今週は気が重い」と書かれている。私もだ。
それは息子も同じだったようで、久しぶりに登校を渋った。昇降口の前でしばらく立ちすくみ、担任の先生が来ると観念して教室へ向かう。またこの日々が続くのだろうか。
11月11日(火)
「今日は1111だ!」「ポッキーの日だよ」「なんで?」──そんな会話をしながら家を出る。寒い。
調子がいい日は地下道のところで別れるけれど、やっぱり今日も昇降口まで付き添うことになった。下駄箱に向かって2、3歩踏みだしたかと思えば、くもり顔でこちらへ戻ってくる。
学校だけでなく児童館もいやだと言うので、午後の予定を変更し、家で息子の帰りを待つことにした。
いつだって寄り添ってあげたいけれど、母ちゃん、ちょっとしんどくなってきたな。
11月12日(水)
初めて訪れた喫茶店。ニコニコと私を見つめて「いい顔してるね」とママ。
“いい表情”ってことかなと思ったら、「好きなタイプの顔」と言うので笑ってしまった。そんなにストレートに“顔が好き”って言われること、なかなかないよ〜。「また来ます」と伝えて帰路についた。
「話を聞く」という行為の価値を、ひとりきりで信じていたけれど、ひとりじゃないんだなと感じはじめている。夕暮れに明かりが灯るように、じんわりとうれしい。
11月13日(木)
「くそ疲れたわ」と夫にLINE。きたない言葉をあえて使うことで、どれだけ大変だったかを表現しているというわけ。こうなっているときは黄色信号だ。
夜遅く、夫が帰宅。先に寝ようと暗い廊下に出ると、置いてあったスーツケースに足をぶつけた。ああ、これはもう赤信号。「んも〜〜、邪魔だよ!!」と怒ってふて寝した。
11月14日(金)
パーティーというものに、久しぶりに参加。たのしい夜だった。
11月15日(土)
甘えてくる息子に「母ちゃんのこと好きなの?」と聞いてみると、「え〜?」とはにかみながらもコクッとうなずく。
「じゃあ、父ちゃん好き?」と夫がたずねると、「ん〜、父ちゃんは……工作がうまい」。
そのひと言に、みんなで笑った。
11月16日(日)
つかの間の、家族で過ごす一日。夫は夕方からまた旅立ってしまった。
暗い気持ちになりそうだったけれど、息子と観たアニメがおもしろくて気が紛れた。
さて、明日からどう過ごそうか。
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